アンスリウムは、その熱帯的な魅力と鮮やかな緑の葉、赤いハート形の花が特徴的な愛らしい植物です。
長い花期と色鮮やかな外見で、多くの人に親しまれています。
「自宅でアンスリウムの花を咲かせたい」という人も、多いですよね。
この記事では、アンスリウムの育て方や水やり方法をご紹介します。
アンスリウムの育て方

アンスリウムを栽培する際は、種よりも育った株を選ぶことがおすすめです。
育った株は、ホームセンターやオンラインで入手可能です。
育てるときは、鉢植えがおすすめ。
アンスリウムは、地面に植えると水分過多で根腐れしやすくなります。
鉢選びでは、株より一回り大きめの鉢を選びましょう。
鉢の底には虫除け用のネットと、水の排水を助ける鉢底石を約3cm敷きます。
使用する土は水はけの良い土が理想的で、洋ラン用の土がおすすめです。
観葉植物用土を使う場合は、排水性を高めるために赤玉土やパーライトを混ぜましょう。
自然の中では、アンスリウムは大きな木の上で育つため、通常の草花用土だと水分が多すぎて根腐れしやすいです。
アンスリウムの育成場所
アンスリウムはもともと木陰で育つ植物ですから、直射日光は避け、明るい日陰で育てるのがベストです。
室内では、読書ができるほどの明るさが理想的です。
レースのカーテン越しの窓辺が適しています。
暗い場所でも成長しますが、花付きが悪くなることがあります。
日光浴は、1日に4~5時間が適しています。
湿度の高い日本の夏は、アンスリウムにとって過酷な時期。
気温が30℃以上になると、涼しく風通しの良い場所に移動させましょう。
寒さにも弱いため、12℃以下になると室内に取り込む必要があります。
冬に花を咲かせたい場合は、17℃以上の温度が必要です。
アンスリウムの正しい水やりの方法

アンスリウムを育てる際には、水の与えすぎに注意が必要です。
生育期間である5月から10月は、土が乾いたらしっかりと水を与えますが、鉢の受け皿に残った水は取り除くことが重要です。
気温が20℃以下になると、水やりの回数を減らしていきます。
気温が10℃になるとアンスリウムは休眠期に入るので、土が乾いてから2~3日後に水をやるようにし、土を少し乾燥させることが望ましいです。
葉がしおれたりカールしたりするのは、水不足の兆候。
そのような状態を見かけたら、水を与える時期です。
また、アンスリウムには、毎日葉水をすることが推奨されます。
特に、エアコンを使っている室内では乾燥しやすいため、注意が必要です。
肥料は過剰に与えないようにしましょう。
生育期間中は緩効性の固形肥料を使い、それ以外の時期は肥料を与える必要はありません。
花が色あせたら枯れた花を取り除くと、新しい花が咲くのを助けます。
アンスリウムの鉢替え方法

アンスリウムの鉢替えは、温かい5月から8月に行うのが最適です。
この植物は元々高温多湿の熱帯地域が原産で、特に6月から7月の梅雨の時期に鉢替えをすると良いでしょう。
新しい株を購入したとき、鉢底から根が見えるようになったとき、土が水を吸いにくくなったときや新しい子株が増えたときは鉢替えのサインです。
一般的には、2年に1度の鉢替えが適切。
新しい鉢は現在のものより一回り大きめを選び、鉢底にネットと2~3cmの鉢底石を敷き、新しい土を鉢の1/4まで入れます。
アンスリウムを古い鉢から取り出し、根にくっついている古い土を取り除きます。
黒ずんだり傷んだ根は切り取ります。
新しい鉢の中央に植物を置き、土を足していき、根が傷まないように気をつけながら土を固め過ぎないようにします。
土を鉢の縁から2~3cm下まで入れた後、水を与えます。
新しい芽が出るまでは、半日陰で管理しましょう。
アンスリウムに最適な土について
アンスリウムには排水性と通気性に優れた土が必要です。過湿は避けることが重要です。
自分で土を混ぜる場合は、ピートモスとパーライト、赤玉土を5:4:1の割合で混ぜるか、鹿沼土、パーライト、ピートモスを1:1:1の割合で混ぜると良いでしょう。
市販されているアンスリウム専用の土を使うと初心者にも安心です。
洋ラン用の培養土も適しており、観葉植物用土を使う場合は排水性を高めるために赤玉土やパーライトを加えましょう。
アンスリウムの育て方まとめ

アンスリウムは比較的育てやすい植物ですが、土選びには注意が必要です。
通常の草花用の土では根腐れを起こしやすいため、アンスリウム専用の土や洋ラン用の培養土がおすすめです。
適切な土の排水性と通気性を保ち、直射日光を避ける管理をすれば、アンスリウムはうまく育つでしょう。