ポインセチアの色を鮮やかに!育て方と色づけのポイント

観葉植物

クリスマスシーズンの定番、鮮やかな赤と緑のポインセチアは、その色彩で特別な雰囲気を演出します。

日本では小さめの鉢植えでよく見かけますが、原産国のメキシコでは地植えされ、数メートルまで成長することもあります。

赤や白い部分は花びらのように見えるものの、実際には「苞」と呼ばれる部分で、本物の花ではありません。

小さな黄色い部分が本当の花で、苞はこれを保護しています。

この記事では、ポインセチアの育て方や、葉を鮮やかに赤くする方法などをご紹介します。

ポインセチアの栽培環境

日照と置き場所

鮮やかな赤い葉を長持ちさせるには、気温を10℃以上に保つことが肝心。

寒さに敏感なので、冬場は5~10℃以上を保ちましょう。

日当たりが良く暖かい場所が理想的で、南向きの窓辺などが日中に適しています。

ただし、夜は窓からの冷気や結露を避けるため、部屋の中央に移動させるのが望ましいです。

注意点として、加湿器のそばに置かないこと、屋外や庭への移動は避けることが重要です。

加湿器の水蒸気や、屋内外の気温差が植物にストレスを与えるため、夜間の低温も避け、冬は室内での育成を心掛けましょう。

水やりの方法

ポインセチアは乾燥に比較的強い植物ですが、過湿状態は避けるべきです。

土がまだ湿っている場合は、水やりを控えましょう。

成長期には、土が完全に乾いたらたっぷりと水を与えます。

夏の間は土が乾きやすいので、葉がしおれているようなら1日に2回の水やりが必要になることもあります。

一方、冬は分の吸収率が下がるため、水やりは控えめにします。

寒さに敏感なポインセチアは、水分量を減らすことで凍結を防ぐので、土が湿っていても葉がしおれている場合は、より暖かい場所に移動させる必要があります。

追肥のタイミング

開花期(11月~1月)は肥料を十分に吸収できないため、この時期は肥料を与えないでください。

生育期(2月~10月)、とくに5月から7月にかけては、1週間から10日に一度液体肥料を、2月から4月および8月から10月は、月1回緩効性固形肥料を与えます。

ポインセチアの育て方

植え替えのタイミング

室内で日光を受け続けていると、冬でもポインセチアは大きくなることがあります。

そのため、春の暖かくなり始めた3月から4月に植え替えを行うと良いでしょう。

春に植え替える際は、切り戻し剪定も同時に行います。

植物の約3分の1を残し、株元から2~3節の位置でカットします。

節の少し上でカットすれば、葉がなくても問題はありません。

剪定の方法

切り戻し剪定を行わない場合、新芽が株の上部からしか出ず不均衡になります。

適切な剪定によって、新しい芽や花に栄養が行き渡りやすくなります。

理想は、春と夏の2回剪定。

春には切り戻し剪定を行い、夏には間引き剪定を行います。

間引き剪定では、過密状態の枝を取り除き、株内部の通気性を良くします。

春に行った切り戻しの部分から、2~3cm上をカットするのが良いでしょう。

ポインセチアの増やし方

ポインセチアを増やすには、一般的に挿し木が効果的です。

切り戻し剪定をしたときに出る枝を、挿し木に利用すると良いでしょう。

ポインセチアの葉を赤くするための短日処理

短日処理とは、日光の露出時間を短くしてポインセチアの葉を赤く変色させる方法です。

この処理には、光を遮るためのダンボールなどの箱が必要です。

ポインセチアは短日植物であり、日照時間が短くなると花芽が生じ、葉が赤く変色します。

自宅で赤く美しい葉色を得るには、日照時間を意図的に調整する必要があります。

クリスマスシーズンに合わせて葉を赤くしたい場合は、短日処理が欠かせません。

この処理は、赤くしたい時期の約2ヶ月前から開始します。

毎日17時から翌朝7時までダンボールで覆い、布などで日光や人工光を遮断します。

9月中旬から短日処理を始めると、12月に赤い葉色を長く楽しむことができます。

ポインセチアの育て方まとめ

ポインセチアは冬によく見かけられることから、寒さに強いと思われがちですが、実際はメキシコや中央アメリカの熱帯地域が原産地で、寒さに弱い性質を持っています。

冬の間は以下の点に注意しましょう。

  • 置き場所は、10℃以上で日当たりが良く暖かい室内にします。
  • 水やりは、土の表面が乾いた後、さらに2~3日待ってから行います。
  • 冬の間は肥料は必要ありません。

これらの注意点を守って、ポインセチアの鮮やかな色を楽しんでくださいね。

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