シクラメンのつぼみがなぜ開かないのか?枯れや腐敗の原因と対策を解説

シクラメンのつぼみが開花せず、枯れたり腐ったりするのはどうしてでしょうか?

このような状況を改善する方法はあるのでしょうか?

シクラメンの開花に関わるこれらの原因と対策について説明します。

シクラメンのつぼみが開かない主な理由

シクラメンをきれいに咲かせるには、健康なつぼみをたくさん育てることが必須です。

購入後、花が徐々に少なくなり、新しいつぼみが見られなくなることもあります。

その原因として考えられるのは以下の5つ。

  • 十分な日光を受けていない
  • 環境温度が適していない(特に高温)
  • 必要な葉の数が足りていない
  • 十分な栄養(肥料)が与えられていない
  • つぼみが成熟する前に枯れてしまう

日光不足がつぼみの成長を妨げる

シクラメンは冬の日光を好む植物で、適量の日光を浴びることで健康に育ちます。

光合成には日光が必要不可欠で、日光不足はつぼみが育ちにくい主な原因の一つです。

特に室内で日光にほとんど当たらない環境にあるシクラメンは、つぼみがつきにくくなります。

開花期には、できる限り多くの日光を浴びせることが大切ですが、冬場の低温はシクラメンに悪影響を及ぼすこともあるため、温度管理にも注意が必要です。

温度がつぼみの成長を阻害する

シクラメンは涼しい気候を好み、冬に花を咲かせます。

室内が暑すぎると、つぼみができにくくなることがあります。

葉が健康でも、高温でつぼみが形成されにくいことがあります。

葉の数不足によるつぼみの不足

シクラメンは、その葉の数に応じて花を咲かせるとされています。

よって、多くの健康な葉を育てることが、多くのつぼみを得るためには重要です。

葉が少なかったり、黄ばんでいたり、新しい葉が生えてこない場合は、つぼみの数も期待できなくなります。

栄養素の不足がつぼみの発生を阻む

シクラメンが美しく開花するためには、適切な栄養が必要不可欠です。

開花期に肥料が不足すると、新しいつぼみが形成されにくくなります。

そのため、定期的に液体肥料を与えることが推奨されます。

肥料を与える際には、バランスの良い肥料配合を心がけ、特定の成分の過剰な供給に注意しましょう。

例えば、窒素成分が多すぎると、葉や茎の成長は促されますが、開花に必要なリンなどの栄養素が不足して、花がつきにくくなることがあります。

また、肥料とは別に活力剤を使用することで、シクラメンをより健康に保ち、葉を増やし、結果としてつぼみの数を増やすことができます。

つぼみが成長する前に枯れる

つぼみが成熟する前に枯れてしまう問題についても注意が必要です。

シクラメンのつぼみは葉の下で隠れて成長するため、十分な大きさになるまで見落とされがちです。

枯れたり腐ったりしているつぼみを見つけた場合は、単につぼみができないだけでなく、既にあるつぼみが枯れる問題にも対処する必要があります。

つぼみが枯れる主な理由

つぼみが枯れる主な原因は日照不足です。

十分な日光を受けられないと光合成が不十分となり、つぼみが黄色くなったり茶色く枯れたりします。

つぼみにしっかり日光が当たるように配置することが大切です。

シクラメンは植物全体に均等につぼみをつける性質がありますが、中央に花が集中して見える場合、葉を植物の外側に配置し、つぼみを中央に集める「葉組み」技術を利用すると良いでしょう。

これにより、つぼみが充分に日光を受け、健康に成長することができます。

ただし、つぼみに日光を当てるために葉を間引くと、シクラメンが葉の数だけ花をつける性質上、花の数が減ってしまうため注意が必要です。

シクラメンのつぼみが腐る原因とその対策

シクラメンのつぼみが腐る主な理由として、湿気が大きな原因となっています。

特に、枯れたつぼみが時間が経つにつれて腐ることもあれば、十分な日光を得ていてもつぼみが腐ってしまう場合、その背後には湿気による蒸れの問題があります。

つぼみが蒸れて腐る要因としては、以下のような点が挙げられます。

  • 不適切な水やりの方法
  • 水やりの量や頻度の誤り
  • 枯れた花や葉の放置
  • 茎の間違ったカット方法
  • 不十分な風通し

水やり方法の改善

シクラメンに水をやる際は、葉や花への直接の水かけを避け、鉢の側面や底面から水を与える方法が好ましいです。

これにより、株元の湿度を抑え、つぼみが腐りにくくなります。

水をやるときは、水差しを使って静かに、葉や花に水がかからないようにしましょう。

水やりの量と頻度の見直し

たとえ水やりの方法が適切でも、与える水の量や頻度が多すぎると根腐れや他の問題を引き起こすことがあります。

シクラメンの水やりは、植物の状態や季節に応じて適切に調整することが大切です。

枯れた部分の定期的な除去

枯れた花や葉をそのままにしておくと、カビの発生原因となります。

健康な植物を保つためにも、枯れた部分は定期的に取り除きましょう。

黄ばんだ葉も元には戻らないので、発見次第除去が推奨されます。

茎の正しい取り扱い

枯れた葉や花を取り除く際には、茎を株の近くから適切に引き抜く方法が望ましいです。

不適切なカットによって茎が残ると、それが腐る原因となります。

適切な風通しの確保

やりや日光浴の後は、シクラメンに適切な風を当てることが重要です。

風通しを良くすることで、株内の湿気を抑え、つぼみが腐るリスクを減らすことができます。

晴れた日には屋外に出して自然の風を受けさせるか、サーキュレーターを利用して室内の空気を循環させましょう。

シクラメンのつぼみが開かない場合の対処法まとめ

つぼみには十分な日光が必要です。

温度が10℃以上の晴れた日には、積極的に屋外に出して日光にさらしましょう。

忙しくて外に出せない場合は、植物用LEDライトを使用すると良いでしょう。

水やりは、直接葉に水をかけないよう注意し、葉を持ち上げて鉢の脇から与えることが大切です。

湿度が高すぎるとつぼみが腐る原因になるため、室温が25℃を超える場合は特に、適切な温度管理に努めましょう。

常に室内の温湿度をチェックできるよう、温湿度計を設置しておくと便利です。

枯れた部分はこまめに取り除き、カビの温床を防ぎましょう。

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